鰹節のプロが教える失敗しないだしの取り方

みそ汁や卵焼きなどの料理のベースとなるだし。だしが加わるだけで、料理に旨味や奥深さが出てきます。このページでは「かつお一番だし」、「かつお二番だし」、「厚削りのだし」、「かつおと昆布の合わせだし」の4つのだしの取り方を紹介します。

だしを取るのに必要な道具

鍋、ザル、ボウル、キッチンペーパー(または布)

かつお一番だしの取り方

豊潤な味と香り、上品な琥珀色が特長の一番だし。吸い物、みそ汁、茶碗蒸しなどにぴったりです。

材料 みそ汁4杯分(800ml)

鰹節(削り節)
30g
1,000ml

作り方

① 鍋に水を入れ、沸騰したら火を止める。

② 鰹節を入れて、1~2分間おく。

③ ボウルにざるを重ねて、ざるにキッチンペーパー(または布)をしいて、鰹節をゆっくりこす。1分間おいて完成。

④ だしとして、約800ml取れます。残った鰹節は「だしがら」として二番だしに使えます。

ポイント

えぐみが出てしまうので、鍋に鰹節を入れる時はかき混ぜず、こす時は鰹節を絞らないでください。

動画で作り方を知りたい方はこちら

    かつお一番だしの取り方

かつお一番だしを使ったおすすめのレシピ

かつお二番だしの取り方

かつお二番だしは、一番だしに比べると香りが少し弱くなりますが、煮物や炊き込みご飯に最適です。

材料 だし440ml

一番だしをとったあとの鰹節(だしがら)
30g
500ml
鰹節(削り節)
4.5~5g

作り方

① 鍋に一番だしで残った鰹節と水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして3~5分間煮出して火を止める。

② ①に新しい鰹節を加えて、1~2分間おく。

③ ボウルにざるを重ねておき、ざるにキッチンペーパー(または布)をしいて、鰹節をこし、1分間おいたあと、軽く絞る。

④ だしとして、約440ml取れます。

ポイント

作り方①でだしがらを取ったあとの香りが弱いときは少量の削り節を足して調節しましょう。

動画で作り方を知りたい方はこちら

    かつお二番だしの取り方

かつお二番だしを使ったおすすめのレシピ

厚削りのだしの取り方

花かつおで取っただしよりも、濃厚で力強い風味が楽しめます。
そば、うどん等の麺類のだしの他、みそ汁、煮物、鍋物など幅広くお使いいただけます。

材料 みそ汁約4杯分(約600ml)

鰹節(厚削り(家庭用))
20〜25g
900ml

作り方

① 鍋に水を入れて沸騰させ、厚削りを入れる。

② 弱火で15〜20分、アクをすくいながら煮出す。※差し水は必要ありません。

③ 火を止め、削り節が鍋底に沈んだら、ボウルにざるを重ねて、ざるにキッチンペーパー(または布)をしいてこす。

④ だしとして、約600ml取れます。

    厚削りのだしの取り方

厚削りのだしを使ったおすすめのレシピ

かつおと昆布の合わせだし

動物性の旨味と植物性の旨味があいまって、鰹節と昆布の絶妙なバランスが楽しめます。

材料 みそ汁4杯分(800ml)

だし昆布
10g
鰹節(削り節)
20g
1,000ml

作り方

① 鍋に水と昆布を入れ、30分~1時間おく。

② ①を加熱し、鍋底から小さな気泡が出てきたら火を止め(約80℃)、昆布を取り出す。

③ 再加熱し、沸騰したら火を止め、鰹節を入れて2分間おく。

④ ボウルにざるを重ねておき、ざるにキッチンペーパー(または布)をしいて、鰹節をゆっくりこす。1分間おいて完成。

⑤ だしとして、約800ml取れます。

ポイント

昆布を煮出すときに沸騰させてしまうと、だしの風味が落ちるので注意しましょう。

動画で作り方を知りたい方はこちら

    合わせだしの取り方

かつおと昆布の合わせだしを使ったおすすめのレシピ

だしの保存方法

だしは日持ちしませんので取った分はすぐに使い切ることをおすすめします。もし朝や昼に取っただしを夕飯に使いたい場合は、瓶などに入れて冷蔵保存してください。また、冷凍保存も可能です。冷凍の場合は、だしの濃さを均一にするために、小分けで冷凍できる製氷機などで凍らせて、2週間を目安に使い切ってください。

本来、鰹節は本節を削り器で削るのがもっとも美味しい食べ方になりますが、そこまで手間をかけられない方が多いのが実情です。そこで、ご家庭での利便性を優先して開発されたのが、フレッシュパックを代表とする削りぶしです。

にんべんでは、カビ付けと天日干しの最終工程を4回以上繰り返した、鰹節の最高級品「本枯鰹節」の削りぶしも各種取り揃えております。

また以下のように用途に合わせ削り加工を施したものをご用意しておりますので、普段使いにぜひご利用ください。

  • 薄削り(血合い入り)最も一般的な削り節。血合いから出るうまみを含み、コクのあるだしがとれる。
  • 糸削り糸状に削ったもの。柔らかな食感と見た目の美しさが特徴。
  • 厚削り時間をかけて煮出し(弱火で15分〜20分)、濃いだしをとるために厚く削られたもの。めんつゆ、煮物、味噌汁、鍋物などに。
  • 薄削り(血合い抜き)血合いを除いて作られたかつお節を削ったもの。「血合い入り」よりクセがなく、上品な風味。
  • ソフト削り薄削りより薄く削ったもの。口当たりが柔らかい
  • 削り粉きめ細かい粉状のもの。薄削りを使うのと同じ方法でだしをとることもできる。

にんべんの削り節をお買い求めの方はこちら

ご家庭で上品な旨味と
香気を味わえる削りぶしとは?

ネットショップを見る
削りぶしの商品画像