カツオの漁業量とかつお類の生産および消費量

このページでは、平成以降のカツオと鰹節の現状を数字から捉えていきます。カツオ漁獲量の推移、国内の節類生産量ベスト5、生産地や消費地のデータを見れば、カツオと鰹節の流通の様子がわかります。

1. カツオ漁獲量の推移

単位:トン

年度 漁獲量
2009 268,525
2010 302,851
2011(*) 262,135
2012 287,777
2013 281,735
2014 253,027
2015 248,314
2016 227,946
2017 219,000
2018 238,900
2019 233,000
2020 162,500

※1、合計量は農林水産省、大臣官房統計部「漁業・養殖業生産統計」
※2、生鮮、凍結の水揚げ量は農林水産省、「水産流通統計調査報告」「産地水産物流通調査」及び2020年の生鮮、冷凍はJAFIC「水産物流通調査」より
※3、2011年は東日本大震災のため、データーの紛失した調査があり、これを含まない数値

2. カツオと鰹節の輸入量

単位:トン

主要国 輸入数量(トン)
冷凍カツオ かつお節
2019年 2020年 2019年 2020年
インドネシア 31,752 24,169 1,900 2,494
マーシャル 24 0 0 0
ミクロネシア 1,675 1,280 27 3
フィリピン 0 0 1,243 1,397
マレーシア 0 49 0 0
台湾 95 135 0 0
韓国 247 320 8 7
ベトナム 0 0 225 213
アメリカ合衆国 25 0 0 0
パプアニューギニア 0 0 0 0
ソロモン 144 72 0 0
中国 174 908 251 264
タイ 0 0 3 67
ブルネイ 628 359 0 0
エクアドル 49 0 0 0
パナマ 0 472 0 0
モルディブ 49 79 207 181
エルサルバドル 0 25 0 0
ガーナ 93 0 0 0
スペイン 0 296 2 0
ベリーズ 1,055 1,370 0 0
スリランカ 0 0 0.2 1
モーリシャス 110 0 0 0
レユニオン(仏) 49 0 0 0
セーシェル 151 34 0 0
フランス 22 315 0 0

出典:財務省貿易統計
(注)中西部太平洋で操業をし、日本に水揚げをした海外国籍の漁船は船籍の属する国からの輸入とする

3. 節類(本節)・削り節の主な生産地と生産数量

※2020年

単位:トン

品目 全国生産量 上位5県生産量
1位 2位 3位 4位 5位
節類 鰹節 27,055 鹿児島
19,880
静岡
6,909
-
-
-
-
-
-
さば節 10,162 熊本
4,996
鹿児島
2,461
静岡
1,252
-
-
-
-
その他 8,653 熊本
2,930
愛媛
1,824
鹿児島
1,194
高知
1,173
-
-
節類合計 45,870 鹿児島
23,535
静岡
8,161
熊本
7,926
愛媛
1,824
高知
1,173
削り節 かつお削り節 14,245 愛媛
5,058
静岡
2,727
鹿児島
1,085
愛知
883
兵庫
812
その他 10,588 京都
3,549
愛媛
1,214
兵庫
880
大阪
792
静岡
760
削り節 合計 24,833 愛媛
6,272
京都
4,070
静岡
3,487
兵庫
1,692
愛知
1,385
煮干し いわし 17,810 広島
4,295
長崎
4,259
香川
1,846
熊本
1,785
千葉
1,687
しらす干し 30,859 愛知
4,980
兵庫
4,966
静岡
3,697
和歌山
3,257
茨城
2,823
いかなご・こうなご 289 兵庫
140
宮城
60
福島
34
-
-
-
-
その他 3,859 北海道
2,883
広島
233
宮城
201
-
-
-
-
煮干し合計 52,817 愛知
4,980
兵庫
4,966
広島
4,528
長崎
4,259
和歌山
3,257

出典:農林水産省、2020年 加工種類別品目別生産量(都道府県別)より

(注)

  • 令和2年度より主産地調査となり、主産地以外は公開されず
  • 節類のその他はかつおなまり節を含まず
  • そうだかつおを原料とする節は「その他の節類」に計上する
  • 削りぶしの「その他」とはかつお節の削りぶしを含まないその他の魚節を削ったもの

4. 鰹節・削り節の地方別購入数量

単位:1世帯当たり/g

年度
全国(平均) 北海道 東北 関東 北陸 東海 近畿 中国 四国 九州 沖縄
2009 308 246 237 298 191 386 329 267 349 262 1,975
2010 303 276 242 288 169 369 289 264 310 286 1,691
2011 294 238 196 263 208 402 277 305 338 276 1,698
2012 287 229 192 257 189 336 353 257 333 251 1,489
2013 274 248 172 264 143 295 301 242 346 236 1,396
2014 277 215 179 258 249 323 307 271 274 232 1,242
2015 303 232 224 346 172 284 283 260 332 233 1,391
2016 241 189 223 207 163 268 299 248 319 183 1,041
2017 236 212 195 212 135 287 263 191 214 219 1,379
2018 227 185 177 210 147 252 270 225 210 233 830
2019 220 159 175 202 117 262 277 174 193 209 878
2020 223 189 213 209 165 269 222 191 197 213 992

出典:総務省「家計調査年報」(二人以上の世帯)より

5. 節類・削り節および煮干し類の年間支出金額

単位:1世帯当たり/円

年度 年間支出金額(円)
鰹節・削り節 煮干し
2009 989 398
2010 945 379
2011 924 389
2012 928 381
2013 904 394
2014 940 327
2015 1,039 -
2016 893 -
2017 862 -
2018 877 -
2019 862 -
2020 888 -

出典:総務省統計局「家計調査年報」

(注)

  • 一世帯当たりの年間購入支出金額(二人以上の世帯)/円
  • 煮干し購入支出金額は2015(平成27)年より未調査品目となる

6. 流通

漁獲されたカツオは、さまざまなルートで鰹節生産者に渡ります。魚市場での売買は、主に「セリ」と「入札」の二とおりあります。魚市場での取り引き以外にも、船主と買い手が事前に直接売買する方法があります。

魚市場での売買

セリ

セリ人の運営のもとで複数の買い手に競り合わせ、最高値をつけた買い手に売り渡す方法です。焼津港ではこの方式で行われています。

入札

札読(フダヨミ=値段の書かれた札を読み上げる人)が価格の書かれた札を集め、その中で最高値をつけた買い手に売り渡す方法で、セリとは違い一発勝負です。鹿児島県の枕崎港ではこの方式で行われています。

直接売買

一船買い

漁獲されたカツオを全部を買い取る方法です。売り先が確定するので船主としては安心で、まとめ買いによる価格の交渉が行われます。

部分買い

例えば「4~5kgの物」など、一船全部ではなく買い手がほしいものだけを直接買い取る方法です。

※以上は国内の船が漁獲したカツオの流通ルートですが、輸入の場合は、商社が買付けたものを直接買い手のもとに届けます。

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