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「伝承」と「創造」の融合
代表取締役社長 髙津伊兵衛の写真

私達は1699年(元禄12年)の創業以来、鰹節やだしを通じた商いを続けてまいりました。その中でも、特に半年の時を掛けて熟成させて作られる「本枯鰹節」を中心に据えた事業展開を行っています。

日本ならではの四季の移ろい、海や野山からの恵み、豊かな気候や風土、長い歴史の中で育まれた日本の食文化と共に300余年携わり、現在に至っております。日本食における鰹節を始めとするだしは料理の味を決める「味のインフラ」と言える物です。だしはカロリーが殆ど無いにも関わらず、料理を美味しくし満足感を与えてくれます。

またバランスのよい健康的な食生活の実現にも貢献しています。だしは世界でも類を見ない日本食の一端を担っているのです。2013年に和食(日本人の伝統的な食文化)がユネスコ無形文化遺産に認められました。現在、世界から日本食は注目を浴びていますが、日本国内では日本人自身が自らの食文化の良さを認識していないようにも思えます。

そのような中で、再び食の大切さを認識することは国内のみならず世界に対して良さを伝えられる機会にもなると考えます。そして日本食の更なる発展にも繫がる事と信じています。今後の日本食文化の未来に大きな可能性を感じると共に、私達も鰹節やだしを通じた未来の可能性を感じています。

私達は長い歴史の中で培われた鰹節の本物の味を伝えていく「伝承」、次世代に向けて新しい食を生み育む「創造」、そして多くの方々に伝わるように変化していく「融合」、私達はこれらの「伝承」「創造」「融合」の実現を目指しています。

これからも新たな事業に挑戦し続け、お客様とのコミュニケーションを大切にし、美味しく安心して召し上がって頂ける、安全で正直な食品作りを心掛けていきます。今後もお客様からの信頼を得られるよう努め、変化の速い世界で発展と永続を目指してまいります。

代表取締役社長
髙津伊兵衛